脳と体のためのビタミン

秋の夜長、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
眠れていますか?睡眠の質に満足されていますか?
実は睡眠とビタミンは大きく関わっていると言われています。

「ビタミンB」欠乏で現れる症状に睡眠障害があります。睡眠をコントロールする神経伝達物質(メラトニンなど)が十分ではなくリズムが崩れると、夜寝付けなかったり、中途覚醒や日中眠くなったり、悪夢をよく見たりします。子どもの場合、よく寝言を言う、夜中突然叫ぶといった症状が現れたりします。

そこでビタミンB郡を積極的にとるようにしたところ、『寝つきがよくなった』という事例が多数報告されています

※眠れないときのお酒は逆にビタミンB群を消費するためお勧めしません!ビタミンB群を摂ってよりよい睡眠をとることが体の休息につながります。

<ビタミンB群>

ビタミンB群

肉・青魚・うなぎ・玄米・そば・レバー・かつお節・ナッツ類・カレイ・牛乳・納豆・貝類・卵・バナナ・プルーン・ピスタチオ・唐辛子・ニンニク

さらに神経伝達物質の合成に欠かせないのがビタミンです。

特に「ビタミンB6」はセロトニン・ドーパミン・GABAに関わっています。

また「ビタミンC」は不足すると興奮系の神経伝達物質の分泌が不十分になり、その結果“ストレス耐性が弱くなる”と言います。ここで誤解が多いのが「ビタミンC」は尿と一緒に排泄されるため“たくさん摂取しても意味がない”という認識です。実は「副腎」という臓器には高濃度でビタミンCを蓄えておけるのです!

副腎は多種類のホルモンを作り出している内分泌器官です。有名なのは“コルチゾール”というストレスに打ち勝つためのホルモンがあります。つまり、しっかりとビタミンCを摂ることで、そうしたホルモンを働かせ、ストレス耐性を強化させることにつながっていくのです。

<ビタミンC> 果物・野菜など

※ビタミンCは水溶性のため、水に良く溶け、熱に弱く光にも弱いという特徴があります。
ストレスに強くなる『体づくり』のために、ビタミンB群とビタミンCを意識して食事をとってみてはいかがでしょうか。

参考文献:Nutrition Care[ニュートリションケア]2016年4月号(メディカ出版)
「うつ」は食べ物が原因だった!(溝口徹、青春出版社)

相澤